【消滅した年】1981(昭和56)年
【現在の町名】浦安市当代島、猫実
【町名の由来】真間=崖が洪水で欠けて流れた土地or真間村の土地が洪水で欠けて流れついた土地
【感想・雑記】基本的に東京23区限定でこの業界を10年生きているわけなので、そもそも千葉県の旧町名事情を全く把握していなかったわけなんですね。東京時層地図でも千葉県の浦安あたりが申し訳程度に顔見せしている程度なので私の中では千葉県は東西線浦安駅周辺だけなんですね。無いんですよね旧町名が。時層地図で高度成長期前夜とバブル期の地図と対比させても、浦安町が浦安市に変わった程度がほとんどという状態なんですが、そんな行動意欲を大いに削がれる状況にあって時層地図にとても魅力的でなんか旧町名っぽい文字が輝いて見えたんですね。
「欠真間」
まず何て読むのかと。そして文字に「欠」などとネガティブワードを使用している如何にもな旧町名臭。大物の予感!行かなきゃ!
千葉県に行く動機がミッキーでもないチーバ君でもない、ましてやジャガーさんであるわけでもなく。そう、わたしは「欠真間」に会うために千葉に行ってきました。そして上陸5分で見つかりました!これが欠真間!
などとすっかり欠真間に魅せられた私ですが、のちに調べたら驚愕の事実が判明してしまいました。何と!この欠真間は現行町名だったのです。
厳密にいうと市川市欠真間ですが浦安は殆ど目と鼻の先。さらに市川市内には欠ける前の「真間」まで現存していたのです。更に市川市欠真間は遡れば「欠真間村」でしたが、何と江戸川区と浦安市の間に浮かぶあの妙見島は「欠真間村飛地」であったのだそうです。。
期待の大型旧町名と思われた欠真間。意外とありふれてて意外と普通でした。そういえば消滅時期も遅めだしね。あ、読み方は「かけまま」ですって。
[発見日:平成29年1月28日]