【消滅した年】1971(昭和46)年→2007(平成19)年
【現在の町名】1丁目は現存→岩淵町、2丁目は赤羽、赤羽南
【感想・雑記】
今回は2つの旧町名が存在しているというお話です。
まず前提として北区岩淵町という町名は現在も存在しています。
あれ?旧町名じゃないのに取り上げていいの?という疑問を持たれると思いますが、かつて北区岩淵町は1丁目と2丁目が存在していましたが、住居表示の実施によって岩淵町2丁目が消滅し赤羽、赤羽南に変わりました。
つまり岩淵町2丁目だけが旧町名ということになりますので全然取り上げて良いのです。今回写真で2まで残している意味はそこにありました。
一方で、岩淵町1丁目も住居表示は実施されるのですが、歴史ある岩淵という地名を消してなるものかという地域住民の方々の8年にも及ぶ反対運動によって赤羽ではなく、丁目の無い岩淵町に変更、実質そのままの形で残ることになるのです。
これが1つ目の旧町名のお話。
ではもう一つの旧町名とは?ですが、今回ご紹介している写真の文字と現存している町名の文字。何かが違くないですか?
前者が「岩渕町」で後者が「岩淵町」。この微妙な違い、実は単なる誤字ではないある事情があったのです。
北区のホームページによると、本来「岩淵町」が正式であるところ、戸籍(本籍)附票及び住民票の表示で「岩渕町」が使用されている不一致が存在していたとのことでした。そのため平成19年11月3日を以って「岩淵町」に文字の統一化が図られた訳です。
つまり、非公式とはいえ「岩渕町」という町名が今回の写真のように存在していた事実がある。そして岩淵町に統一化されたということは岩渕町という町名が消滅した。岩渕町は紛れもなく立派な旧町名であるといえるでしょう。
これがもう一つの旧町名です。
今回は岩淵町には2丁目と岩渕町という2つの旧町名が存在するというお話でした。
今後は、現岩淵町のどこかにあるはずの「岩渕町1丁目」という旧町名をさがしてみたいと思います。
北区ホームページ
北区の現在の町名について|東京都北区
[発見日:令和2年3月1日]