旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【世田谷区】宇奈根町


【消滅した年】1971(昭和46)年
【現在の町名】宇奈根
【町名の由来】溝渠=ウナニが転じてウナネ、宇奈根神という穀物の神様説など多数あり。(世田谷区HPより)
【雑記・感想】由来もさることながら、多摩川の対岸にある神奈川県川崎市高津区に同じ「宇奈根」という地名が存在しています。これは何故でしょうか。偶然でしょうか。宇奈根を付ける流行りが行政にあるのでしょうか。今、宇奈根がアツいのでしょうか。

実は、明治の中期ごろまでは多摩川を挟んで両方とも同じ北多摩郡宇奈根村〜砧村でありさらに神奈川県だったのです。ところが明治26年北多摩郡東京府に移管されるとともに多摩川を境目に東京府と神奈川県が分断されてしまったので現在は両都県に同じ名前が残されているんですね。東京の宇奈根町を見つけたこの日、もちろん対岸の川崎の宇奈根もさがしに行きましたよ。行きましたけれども正確には橋が遠くて行けませんでした。まだ1つの宇奈根のころは渡し舟も運航していたそうですのでそれもさがしましたがもちろん見つからず。渡し舟が失われた今日において、双方の宇奈根人はお互いどのように交流しているのでしょうか。

[発見日:平成29年1月22日]