【消滅した年】1956(昭和31)年
【現在の町名】広島県福山市鞆町鞆
【感想・雑記】23区じゃねーのかよ!
2回連続で商圏を飛び越えてしまい申し訳有りません。依然牛歩中につき失礼いたします。
そして、町名が変わったというよりも自治体が変わったので本来ここで扱っていいテーマなのか正直微妙なグレーゾンです。ただ、牛歩中はそんな寝言は言っていられないのです。
さて、鞆町の話。2年ほど前に広島県へ旅行に行ったんですね。それも広島市内やカープはガン無視でウサギ島と鞆の浦・仙酔島の島巡りに。
鞆の浦は、崖の上のポニョの舞台として有名です。歴史ある港町として、江戸時代の姿が現存する唯一の町だそうです。街並みの他にも、町歩き好きにはおなじみの「仁丹看板」が町内の数十カ所に掲示されています。これは復刻版で当時のものではありませんが、情緒あふれる街並みに良いアクセントとして存在していました。
仁丹を探索するついでに旧町名さがしもちゃっかり行っていましたが、町自体は今も変わらず同じ名前。変わったのは自治体名でした。この「沼隈郡」、今は存在しません。明治11年に成立した沼隈郡は、1町42村からなる郡としてスタートしましたが昭和8年に3村が福山市に編入されるや否や、その後も尾道市と福山市がこの沼隈郡の各町村の取り込み合戦が熾烈を極めました。昭和31年に鞆町始め6町村が福山市に編入された時点では、沼隈郡はなんと2町1村という有様。
その後は、昭和32年に浦崎村が尾道市へ、平成15年に内海町が福山市へそれぞれ編入され、残すは1町。そうこの町こそが、THE沼隈郡こと「沼隈町」。
しかし時代の流れには逆らえず、ついに平成17年に沼隈町が福山市へ編入され、沼隈郡の歴史に幕を下ろしたのでした。
全部ウィキペディア大先生情報ですが、何の気なしに観光ついでに発見したこの表札にこのようなドラマが隠されているとは思いませんでした。
【観光情報】仙酔島
仙酔島へのアクセスは、福山駅からバスで30分程度揺られて鞆の浦で下車。
そこから船に乗ると上陸できます。
ここ仙酔島は、「仙人も酔うほど美しい島」という意味があり、日本で唯一五色岩というものが存在するなど知る人ぞ知る景勝地です。船酔いでしょうか。
これがその五色岩。これに触れながら願い事を言うと願い事が叶うとか叶わないとか。
[発見日:平成26年11月5日]