【中野区】囲町
【消滅した年】1966(昭和41)年
【現在の町名】中野
【感想・雑記】5代将軍・徳川綱吉の生類憐みの令の言わば代名詞的な「犬屋敷」。または御囲」。江戸市中の野犬を収容した場所が現在のJR中野駅北側です。約93ヘクタール(93万平方メートル)に約10万匹のお犬様が収容されていたそう。ムツゴロウ王国の原型である。
その御囲の名残を伝えるものとして町名に「囲」が用いられましたが、住居表示の実施で中野区中野に。町名が消滅した後も「囲町」の名は町内会名や電柱の札に残り続けてきたわけですが、この御囲エリアでこれから再開発が始まります。建物解体用の柵に囲われているこの皮肉。旧町名共々囲町の運命や如何に。
[発見日:令和4年4月8日]