旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【足立区】蒲原町

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【消滅した年】1965(昭和40)年

【現在の町名】東和

【町名の由来】蒲(ガマ)が繁茂していた原

【感想・雑記】足立区ホームページに蒲原町の由来が記されています。文字通り「蒲(ガマ)」の繁茂地であったことが由来で、蒲原新田という地名だったようです。由来のとおり、東京時層地図でこの地域を見ても、昭和30年代は一部人家はありつつほぼ畑というような状況が伺えます。昭和35年にプレーンの蒲原町の一部が蒲原町◯丁目と形を変え、その5年後に蒲原町全部が消滅という道を辿っています。人家が少ない頃の蒲原町が貴重なのか、僅か5年間のみ存在した蒲原町◯丁目が貴重なのか、評価が分かれることでしょう。

由来である「蒲(ガマ)」についてはWikipedia大先生などに聞いてもらえれば画像などを見ることができますが、現在利用されている様々な名詞の元ネタであることを初めて知りました。

例えば「布団」。元々は「蒲団」で確かに蒲ってますね。蒲の葉を丸く編んで平にした敷物だったとか。

「かまぼこ」もそうです。「蒲鉾」、確かにこれも蒲ってますね。蒲鉾は元々はちくわのような形状のものを指していたようですが、形が蒲の穂とそっくり。蒲の影響力すごいな。蒲田が「カマタ」だから読み方も含めて知らなかった。

読み方といえば「蒲原町」。「カマハラ」だと思いますよね?違うんです。「カバハラ」でも「ガマハラ」でも無いんです。「カバラ」です。読めるか!

今まで10数年「カマハラ」だと思ってカマハラを探していたんですが、そりゃあ見つかるわけがない。だって「カバラ」だもの。最近正しい読み方を知りましたが、知った矢先に見つけることができました。

 

[発見日:令和3年10月16日]