【消滅した年】1968(昭和43)年
【現在の町名】小菅、堀切
【感想・雑記】 東京拘置所のある町として有名な小菅ですが、東京拘置所のあった場所は江戸時代初期に家光から拝領された関東郡代である伊奈氏の屋敷があり、将軍の鷹狩りの休憩所でした。伊奈氏がなんやかんやで領地没収後の江戸後期は幕府所有地として籾蔵や鉄銭の鋳造場があったようです。
そして明治に入って間もなく、明治2年に小菅が大きくクローズアップされることになります。
あの「小菅県」の誕生です。
小菅県は、現在の東京、千葉、埼玉にかけて355もの町村を管轄する巨大自治体であり、県庁があった場所がまさに現在の東京拘置所だったのです。
鳴り物入りで誕生した小菅県はわずか3年間のみ存在したほぼ幻の県名ではありましたが、小菅の名前は日本の歴史に確実に刻まれました。
以上、小菅の歴史は東京拘置所のあの土地の歴史でもあるというお話でした。
そんな、小菅と共にある東京拘置所の最寄駅・小菅駅があるのは葛飾区小菅ではなく足立区です。
[発見日:令和3年4月11日]