【消滅した年】1965(昭和40)年
【現在の町名】三宿
【感想・雑記】由来は文字通りかつてこの地域は大山街道沿いの宿場町だったことによるものなのですが、なぜ三なのかは二つの説があり、一つは水が宿る地で水宿=三宿。もう一つは「上・中・下」3つの宿があったから「三宿」。wikiでは水宿説を本筋にしつつ、通説として3つの宿説も紹介していますが、その3つの宿は世田谷区成立前の世田ヶ谷町大字三宿当時の小字「北宿」「南宿」「本宿」を挙げています。
上中下は手元の文献なのでどちらが正しいかはさらに調べる必要がありますが、私個人としては「3つの宿」説を推したいと思います。
以上を前提にして、それでは今、世田谷区三宿に宿はあるのでしょうか?
調べてみたところ、太子堂と池尻にビジネスホテルなどがあるようですが三宿にはありません。かつての宿場町は遠い昔の話なのでしょうか。
ですが、今年の6月に住宅宿泊事業法が施行され、合法的な民泊という選択肢が誕生しました。三宿自体は何もしなくてもブランドがあるので人は入ってきますが、合法民泊もしくは空き家を改修して簡易宿所に用途変更してかつての宿場町・三宿を復活されるまちづくりなんて面白いかもしれませんね。
食・体験・交流みたいな異なる3つのコンセプトに街を分けて、帳場や宿泊場所は空き家、入浴は銭湯、食事は地域の飲食店で街ごとホテル的な。最近そういうまちづくりが出来始めているそうですよ。だれか試しに三宿でやってみてください。
[発見日:平成28年9月11日]