旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【中野区】雑色町


【消滅した年】1967(昭和42)年
【現在の町名】南台
【感想・雑記】中野区における旧町名を語る上で重要な要素として中央線があります。中野駅及び東中野駅周辺はともかく、中野区の旧町名はこの中央線を境目にして南北で真逆の様相を呈しているのです。
北側は◯◯町が◯◯にといったような一般的に高い頻度で見受けられる旧町名である一方で、南側は町名自体が消滅している様な、我々の生活に密着した馴染みの深いいわゆる本流の旧町名となります。更には、その現存率の高さも他の区と比較した場合でも群を抜いていると言っても過言ではないでしょう。

そんな旧町名の宝庫である南側。いわばゴールドラッシュに湧くカリフォルニア州さながらのこのエリアにあって幾度と探索し発見できずにいた旧町名が、八島町、広町、そして今回の雑色町でした。

結果としては、この日雑色町と八島町を発見するに至りましたが、残りの広町に限っては時間切れで次回に持ち越しとなりました。旧町名さがしは時間との戦い。そして長年培った嗅覚と研ぎ澄まされた集中力、更には鉄や亜鉛ビタミンB1など現代の日本人が不足がちなあらゆる要素が複合することで旧町名を発見する事ができるような気がしますが運です。

雑色の由来は、江戸時代の職業だそうです。

[発見日:平成26年5月17日]