【消滅した年】1968(昭和43)年
【現在の町名】小菅、堀切、東堀切、お花茶屋
【感想・雑記】東京都内の地名というものは、徳川家にちなむものが多いようです。その信ぴょう性は不明ですが。特に、将軍の外出時というシチュエーションが好まれているような気がします。鷹狩なんて鷹を狩るたびに地名が生まれているようなものです。今回の下千葉町の由来はさておき、現町名のお花茶屋なんてまさにそのひとつです。
8代将軍吉宗が例によってこの地に鷹狩に赴いたそうですが、オランダ製の鉄砲を使ったことがきっかけで肩を痛めたそうです。そこでこの地の名主の屋敷に立ち寄って休憩をしていたところ、その名主の娘がたいそう気が利き気品もあり、吉宗のめんどうをよく見た事に吉宗が感動して、茶釜や着物などの褒美を授けたそうです。その茶釜見たさに人が集まっていたので鼻の利く誰かがその屋敷の前に茶屋を開いたところ大繁盛したため、いつしか誰が名付けたか、その地は「お花茶屋」となったのだそうです。ではなぜ「お花」なのか。まさしくその娘の名がお花なのです。
[発見日:平成29年5月7日]