旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【東京府荏原郡駒澤村】大字世田谷新町


【町名の変遷】
1889(明治22)年:荏原郡駒澤村成立(世田谷村新町ほか5村を以って)
1925(大正14)年:荏原郡駒澤町成立
1932(昭和07)年:東京市世田谷区新町
1967(昭和42)年:東京都世田谷区新町(町域は従来の新町2丁目部分のみ)
2016(平成28)年:発見

【雑記・感想】ありましたありました。東京23区にまだまだ村がありました。以前ご紹介した世田谷村経堂在家に引き続き世田谷区での発見です。場所は、世田谷区の登録有形文化財にも指定されている曹洞宗の寺院『善養院』の境内に大切に残されています。
この表札はいつ頃からこの地にあるのでしょうか。そしてなぜ今もこのように残されているのでしょうか。ただの表札ひとつにもいろいろな方の思いが込められそして平成の世にも脈々と受け継がれているのですね。旧町名さがしのおもしろさはその歴史を感じ取れるところにあるかもしれません。

村の発見という衝撃がありましたが、実は同じ日に地味に貴重な表札も見つけることができました。上記の町名の変遷の大正14年から昭和7年までの7〜8年間しか現存していなかった駒澤町の表札も残っていたのです。
それはまた次回。


[発見日:平成28年3月27日]