【消滅した年】1968（昭和43）年
【現在の町名】上池台、南千束
【感想・雑記】この町名を説明する際にはどうやら順序立てる必要があるようです。まず現町名にも付いている「千束」ですが、これは千束分の稲を生産するところという意味で、地租が免除された寺社への供仏田になっている小さな田があった場所が由来と言われています。この地のほかに、浅草にもありますね。そして、この地には洗足池という池があります。この池は近隣の灌漑用水として利用されていたそうですが、おそらくその千束の田にも利用されていたことでしょう。このあたりの地名には「池」がついているのは正にこの洗足池が由来です。
そしてここで疑問なのが、「千束」と「洗足」、同じ読み方で異なる文字が存在しているという点です。地名として古いのは「千束」の方です。なので元々はこの池の名前も「千束池」という名前でした。では後からなぜ「洗足」という地名が現れ、今回の旧町名にも用いられているのか。一説によると、この千束池にあの日蓮が訪れた際に足を洗ったといわれているのだそうです。
ほんとかよ。
［発見日：平成30年6月10日］
