【消滅した年】1980(昭和55)年
【現在の町名】東大泉、土支田、三原台、石神井町
【感想・雑記】大泉学園をはじめとする大泉シリーズは、かつては東西南北大泉町+大泉学園町という布陣でもって練馬区内で存在感を放っていました。ところが住居表示の実施を重ねた結果、大泉シリーズは「東西南大泉+大泉学園町+大泉町」という不思議が構成に変貌を遂げたのです。つまり、北大泉町だけが完全に消滅して、入れ替わるように余りにも今更感がきつ過ぎるTHE大泉こと大泉町というものが新たに成立した形になっています。北大泉を残さなかったことの意味するものとは一体何なのか。位置的に実は北大泉町よりも大泉学園町の方が微妙により北にあることが原因なのだろうか。それを言うなら今回の東大泉町よりも北大泉町の方が微妙により東に位置しているわけなので東大泉が無くなる可能性だってあったはず。そのあたりを厳密に見ていくと、有って無いようなこの方角という概念が練馬区にとって無意味なものであるように思えてしまいそうな感情の果てに虚無に陥る練馬区民の心の拠り所として、新しい概念「大泉町」を誕生させたのではないだろうか。今更感の強いこの大泉町誕生の裏にはこのような事情が隠されていたりいなかったり。いないんですけどね。
[発見日:平成29年2月12日]