【消滅した年】1966（昭和41）年
【現在の町名】文京区大塚
【感想・雑記】大塚という地名の起こりは、文京区設置の旧町名案内板によると大きな塚があったというそのまんまの由来です。この大塚という名前は山手線の駅名が有名ですが、あのあたりは豊島区北大塚と南大塚、その前が巣鴨と西巣鴨という何とも節操のないエリアです。一方でもう一つの大塚こと丸の内線新大塚駅はどうでしょうか。こちらの大塚は元祖大塚・文京区に位置しています。
というような内容を書いている途中で調べごとをしたところ、すでに上の内容の記事がありふれていましたのでここまで書いておきながら割愛します！
そして今回の旧町名です。まさに THE大塚にふさわしい大塚町。しかも文京区以前の小石川區で現存していました。この大塚町の周辺には「大塚⚪︎⚪︎町」という大塚の冠を擁する旧町名が存在していました。例えば、大塚坂下町や、他にも大塚仲町、大塚上町、大塚辻町、大塚窪町。実際に列挙してみたらそれほど数はありませんでしたが、このような衛星的な旧町名があり、実際に形として現存しているものもあるなかで、大元の大塚町がなかなか見つけられずにいました。幾度と現地に赴きましたが、このエリアはお茶の水女子大学が大半を占め、残りも跡見学園女子大学など学校用地が幅をきかせており、わずかな住宅地もありそうでなさそうな思わせぶりな門柱や塀のみ古いという有様でした。今回発見できた大塚町からは、まだまだ他のエリアでも見落としがありそうな淡い期待とあのころの情熱をもらった気がします。
［発見日：平成28年2月21日］
