旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【江戸川区】北篠崎町


【消滅した年】1991(平成3)年
【現在の町名】北篠崎
【感想・雑記】ものすごく久しぶりに江戸川区です。前回江戸川区を紹介したのが平成22年ですので約2年半ぶりでしょうか。それ程に敬遠していた理由が、「町のみ消滅」の一点に尽きます。他の区のように明らかに現代ではあり得ない名前の旧町名があるわけでもない、単純に◯◯町の町が取れて現町名が◯◯といったように、旧町名をさがす会的には面白みにかけるというのが理由でした。

しかしそこで現れたのが「篠崎」です。

江戸川区成立時点で、東西南北のみならず上下の合計6の篠崎町がすでにありました。なんて旧町名らしくない名前。その後2回も町名変更があったり、the篠崎が誕生したり、平成に入ってから住居表示が活発化したり、町があるのとないのが併存したりと、何かといろいろある篠崎町です。

今回の北篠崎町も、西篠崎町の全域が北篠崎町に含まれたにも関わらず北篠崎町が消滅して北篠崎になるなどの動きがなされました。一方、先になくなったはずの西篠崎町が、西篠崎としてこれまでの町域とは全く違う場所で復活したりしています。現在の西篠崎の旧町名は鹿骨町鹿骨です。この鹿骨も町ありと町なしが現在も併存しています。

江戸川区の住居表示は調べれば調べるほどわけがわからなくなります。しかしこの篠崎町のおかげで俄然興味が湧いてきました。
他にも、江戸川区成立から東瑞江という町名が2丁目だけで、1丁目ができたのが平成13年だったり、西瑞江が1丁目だけ消滅したり。我々の常識を覆す数々のエピソードがまだまだ眠っていそうです。みちくさ学会で記事にできそうです。
[発見日:平成25年5月26日]