旧町名をさがす会

かつては東京都内に存在し、そして消えてしまった旧町名。 このページは、行政上は消滅したものの、街角で未だに存在を確認することができた旧町名を紹介するものです。

【東京市小石川區】大塚坂下町

【消滅した年】1966(昭和41)年
【現在の町名】大塚5、6丁目
【町名の由来】旧大塚仲町(現・大塚3丁目交差点)富士見坂の下側にあることからこの町名になったそうです。
【感想・雑記】
東京市」で「35區(小石川區なので15區でもあります)」で「旧町名」なので貴重さ満点です。都が保存に動くべきレベルです。

 この旧町域は非常に広範囲でして、徒歩で廻るのは非常に骨が折れます。さらに「坂下」といいながらも、「大塚辻町」と「大塚上町」の境部分は非常に斜度の高い坂がありますので、いちいち上り下りするだけでも驚くべきエクササイズに!
 町の雰囲気も場所によって異なりました。豊島区寄りのあたりはいわゆる「高級住宅街」の様相を呈する一方で、春日通りに近い部分は銭湯や古民家、路地等で非常に「下町風情」溢れる街並みでした。
 とはいうものの、旧町域の大半は「豊島ガ岡墓地」です。この墓地の中に、有楽町線の駅名でも有名な「護国寺」があり、大隈重信山縣有朋マス大山などが眠っております。なんと梶原一騎先生まで!みなさま、様々な方面から国と空手を護ってこられたわけですね。

[発見日:平成22年1月31日]